代替医療の具体的な種類と効果の有無

近年、注目を集めている医療に代替医療があります。代替医療とは、通常の医療行為では行われない手法を用いた医療行為のことで、具体的には中国で古くから用いられている気功や鍼灸などの手法、インドで古くから用いられているアーユルヴェーダやヨガなどの手法などがあります。
他にも代表的な代替医療に投薬治療の代わりに行うハーブや漢方を用いた薬効療法、アロマセラピーなどのリラクゼーション療法、日本では馴染みのある湯治による温泉療法、そしてカウンセリングなどの心理療法も含まれます。

実際に、代替医療にはどんな効果があるのでしょうか。代替医療が有効だという報告が多い分野には、漢方やハーブを用いた薬効療法が挙げられます。漢方やハーブは病気を治療するものではありません。しかし、病気の予防や抗がん剤による副作用の緩和などには、効果が見られるようです。
例えば、抗がん剤の副作用でよくあるのが手足のしびれです。手足のしびれには神経に作用する「牛車腎気丸」という漢方薬が効くようです。他にも、抗がん剤によくある副作用に吐き気や食欲低下がありますが、こうした症状には「六君子湯」という漢方薬に効果が見られるといわれています。
もちろん全ての代替医療に一定の効果が期待できるわけではありません。
治療法のない病気になると何であれ試してみたくなりますが、代替医療の主な目的は病気そのものの治療よりも副作用の軽減やストレスや痛みの緩和であることを覚えておきましょう。その上で自分に合ったものを医師と相談しながら見つけることが大切です。
治療に携わる医療関係者は、代替医療の必要性を考え、今後の発展に備えるためにも事前に情報収集をしっかり行っておくとよいかもしれません。